このページは、これから「スタジオ撮影」や「カメラマン募集」を始めようとしているコスプレイヤーさん向けに、なにかヒントになればと、ざっくばらんに作った「まとめ」シリーズです。

今回は「撮影時に知っておいてもらいたい話」です。


1.カメラマンの休憩時間は必要?


なかには絶対必要とか、聞いてもらえることが大事とかいう精神論者もいるかもしれませんが、特にわざわざ休憩時間として設定してもらう必要はないです。複数入っているときのカメラさんも、「休憩時間はいらない」という方しかいませんでした。念のために聞く、くらいで良いと思います。

…ちなみにですが、わざわざ設置せずとも、意外と休憩できる時間は多いのです。

・着替えの待ち時間
・スマホでの自撮りに熱中されている時間
・化粧や衣装、ウィッグの直し時間
・撮ったデータのチェック時間
などなど

被写体さま側も、ポージングなどで無理な体勢がつづき、疲れたとか、休憩したい!などありましたらいつでも言ってください。

スタジオの利用時間は長いように思えて、気づけばあっという間に終了時刻寸前です。
時間があるから!と前半ゆっくりしすぎると後悔することになる可能性もありますので、ご注意ください。


2.撮影時の合図は?


コスプレ撮影の現場では、基本的に「3.2.1」とカウントをとってシャッターを切るようにしていますが、カメラさんによっては無言の方も多いです。

無言でもシャッターをテンポよく切っていってくれれば、シャッター音にあわせて目をしっかりあけてポージングを…と撮影ができるケースもありますが、タイミングが合わないと目つぶり量産になったり、しっかりポーズを決める前にシャッターをきられてしまうことも。

タイミングがあわないなと感じたら早々に「カウントとってもらっていいですか?」とお願いするようにしましょう。

現場によっては周囲の環境音によってカメラマンの声が聞こえにくい、届きにくいこともありますので、もっと大きくとか、カウントのスピードをもっと速く・ゆっくりなど、希望はどんどんつたえるようにしましょう。

普段からお仕事で撮影モデルをされている方や、取材対応で撮影慣れしている方、カウントされることで逆に緊張してしまうという方は、カウントせずに1秒に1回くらいのペースでリズムよく撮り続けてくれ!という方もいらっしゃるかもしれません。

要望を一切聞いてくれないという偏屈な人もいると小耳に挟んだこともありますが、なかなかそんなハズレくじを引くこともないとおもいますので、カメラさんとしっかりコミュニケーションをとっていい写真を残せるようにしましょう!


3.ポーズはいつ変えたら良いの?


私の場合は、基本的にカウントをしている間に変えてもらえればと思いますが、シャッターをきる寸前にフレーム外に出てしまうレベルで大きく前後に移動されたりポージング変更された際はカウントをやり直す場合もあります。

こちらとしては、「ちょ!!そんな動くの!?」とびっくりすることもありますが、普通にカウントをやりなおしてするだけですので、そんな気にする必要はありません。

後々、あれもやっておきたかったなー なんて思い残すことがないよう、どんどん変えていきましょう!


4.ストロボの位置を意識してみてください。


ポージングの最中に、頻繁に顔の向きを移動される方もいますが、顔が照明のない側を向いてしまうと、顔が暗くなってしまいます…。

私の場合、基本的に顔に影が入らないよう前面に多めにストロボを配置し、顔の向きが変わるたびに手元のコントローラーを操作して光のバランスを調整していますが、ストロボの本数が少ない日や、もともと手持ちの少ないカメラマンさんの場合は、ストロボの発光面に顔を向けることを意識してみてください。

漏れる角度や向きたい方向に照明が配置されていない場合は、「こっち向いていいですか?」と照明を移動してもらいましょう。


5.ポージングのレパートリーが尽きた、ネタ切れのときは?


よほどその作品に思い入れのあるカメラマンさんや、レイヤーさんあがりのカメラマンさんでもない限り、そのキャラにあわせたポージング指導できるほどのレパートリーを持ち合わせていないことがほとんど。聞かれてもオーソドックスな内容しか返答ができないケースがほとんどです。

なんどかカウントをしてもポージングに変化がでなくなったときは、撮影の角度を変えてみたりとか、照明設定の変更でバリエーションをふやせるよう撮るようにしていますが、それでも限界はあります。

事前にいろんなサイトをみて、こんなポーズで撮ってもらいたい!というイメージを、スクリーンショットなどでスマホに画像保存をしておくと、困ったときに見なおせて便利です。

逆に…

基本的にポージングや表情をどんどんかえていく方がいると、こちらもそれにあわせて、時を忘れてどんどんシャッターを押してしまいがちになります。

満足かなーとか、もういいかなーくらいになったら、「満足した」など何か言って途中で止めてください(苦笑)


6.もうちょっと撮ってほしい時


ある程度の枚数がいった時点で、こちらから「こんな感じでどうでしょう」と一旦止めることがあります。

ちょうどポーズを変えたいと思っていたところだったり、まだ続けて撮ってほしいときには、遠慮なく言ってください。


7.こう撮ってほしい!などのお願いは?


縦位置や横位置、寄りや引き、ハイアングルかローアングル…などなど、こう撮ってほしいと思い描いているものがある場合や、思いついたことがあれば積極的に言ってください。

撮影終わってから、もっとこう撮ってほしかった…と言われても、時間は巻き戻せません。

私を含め、大体の方は、応じてくれるはずです。

※中には頑なに拒否する人もいるらしいです…

※当日の持ち合わせ機材では対応できない場合や、この壁をぶち壊さないと撮れない…など物理的に困難な場合もあります。そういった際はできない旨をお伝えしますのでご容赦ください。


8.眩しいときは遠慮なく言ってください。


基本的に当方でもこの角度で太陽光が眩しくないか?とか、自分でストロボ発光を確認して眩しすぎないかなどは確認しているつもりですが、

・太陽光がまぶしくて目を開けていられない
・照明が強すぎてつらい

などありましたら我慢せずに言ってください。

屋外で撮影しているとき、太陽光の下で銀色のレフ板を被写体さんにむけてガンガンあててる人を見かけたりしますが、遠くから見てもくっそ眩しくて、近くにいる被写体さんはとても目を開けてられる状態ではないと思います。
視力を悪くする前に、我慢せずに無理!と伝えたほうが◎です。
そして、おまえ、一度でもその光をうけたことがあるのか!と…。

※眩しい状態で撮っても、顔がしかめっ面になってたり、眩しそうな顔になってしまいます。屋外などでは眩しくない位置に向く、眩しくない方向から撮ってもらうことを積極的にお願いしてみましょう!


9.ブースの移動は計画的に!(切実)


フロアや建物を縦横無尽に移動される方がいますが、荷物が多いので、移動もそれなりにタイムロスにつながります。

順序よくまわれるよう、事前にチェックしておいてもらえると助かります。

特にアイルートなど本館・別館で何度も行き来するのは、もう若くないので正直結構つらいです…


10.ブース移動時、荷物移動は手伝った方がいいの?


私の場合ですが、照明機材を多く展開している際などは特に、無理のない範囲で積極的にライトスタンドの移動を手伝ってもらえると助かります。

ただ、中には機材に触ったらめちゃくちゃ怒られた!などという話も聞いたことがあるので、手伝いますか?と聞いたほうが無難かもしれません。

※手伝ってもらいたい気持ちは山々ですが、要介護レベルの衣装だったり、レイヤーさんも武器装備などで荷物が多い場合は、そちらを優先いただいて問題ありません。何事も無理は禁物です。