このページは、これから「スタジオ撮影」や「カメラマン募集」を始めようとしているコスプレイヤーさん向けに、なにかヒントになればと、ざっくばらんに作った「まとめ」シリーズです。

今回は「複数名での併せ、大人数での併せ」の話です。

1.大型併せのメリット・デメリット
2.カメラマンの人数を決める判断基準は?
3.立ち位置だけでなく、視線も大事
4.理想通りにいかない集合のメンバー配置
5.効率の良いピン撮りの回し方
6.複数カメラが入っている際の集合撮影効率化
7.タイムスケジュールは事前の共有が大事!


1.大型併せのメリット・デメリット


大型は、同じ作品が好きな人があつまるので、繋がりのなかった人と繋がれる、繋がりたかった人と繋がれる場でもある反面、トラブルの話もよく耳にします。

<序の口あるある>
・遅刻する人がいる。
・五反野だと言っても五反田にいく人がいる。
・あわせ当日は円満に終わっても、後日、気がついたらお互いブロ解の関係になってる人たちもいる。
・いきなりタメ語の人がいる。
・金額の内訳を1円単位まで明らかにしないと怒り出す人がいる。
・これまでグループLINEで何の発言もなかったのに、当日になって文句タラタラな人もいる。
・元々仲良しなメンバーが多く、ボッチ参加で辛い現場だった。

中には、これまで遭遇したことないレベルのスゴい人にでくわしてしまう可能性のある場でもあります。こういう人も世の中にはいるんだ…と、心の隅にでも…。。。

※これはあくまでも私が聞いたことのある話で、実体験ではないです。(主催したことないので)

・当日音信不通になったり、急病・親戚の不幸と偽って別の併せに参加する奴がいる
・お金を払わない奴がいる
・荷物の盗難が発生することもある
・喧嘩がはじまることがある
・衣装を隠されたり汚損されたりすることもある(意図的)

多くの人が集まりますので、解釈違いで地雷を踏み抜かれたり、相手の地雷を踏み抜いたりしてしまうことがあるかもしれません。私としては少なくとも、撮影中はトラブルなく仲良くしてほしいと、切に願っております。

ちなみにカメラマンでも、**さんばかり撮ってるなど、問題になるケースもあるようです。

こんなこともあるんだなーとあらかじめ知っていると、心の準備くらいはできるかもしれません。
大型の主催さんは、ほんとうに凄いな!と、、、。


2.カメラマンの人数を決める判断基準は?


スタジオの広さにもよります。
かなり狭いスタジオでは、複数いれることで機材配置で競合してしまい、逆に非効率となってしまうこともあります。
広さが十分なスタジオである場合は、3~4人に1人くらいが、あまりお待たせさせてしまうこともなく、丁度いい塩梅かなと思います。


3.立ち位置だけでなく、視線も大事


複数名でのあわせ撮影の際、立ち位置はみなさん積極的に話し合って決めることが多いですが、その先の視線の位置まで気にかける人は多くありません。

私も視線がバラバラだと気づいたときには指摘を入れるようにしていますが、カメラ目線なのか、相手をみるのか、決まった方角をみるのか、などどこに目を向けるかまで意識してもらえると嬉しいです。

位置を決めあとは、「どこ見る?」までぜひ!


4.理想通りにいかない集合のメンバー配置


本人同士は等間隔で並んでいるつもりでも、レンズを通すと思いのほか前後左右の感覚がつまっている…なんてことは多々あります。
カメラさんによっては積極的に移動指示をだしてくれる人もいますが、バランスが悪いときは言ってほしいと予めカメラさんに伝えておくと、より◎です。


5.効率の良いピン撮りの回し方


カメラマン1人の現場で、複数名の被写体さまのピン撮影を回していくときは、1人ずつ時間を区切ってではなく、同じライティング設定で1人ずつ順番にまわしていったほうが効率が◎です。

1人ずつ時間を区切っての撮影だと、たちや座りなどで、都度照明位置の高さ変更を人数分繰り返すことになり、結構なタイムロスにつながります。

ライティング設定の変更回数を減らすことでより効率的に撮影を回していけるので、こういった点も考慮してもらえるとよりスムーズに撮影ができて助かります。

とくに人数が多いときは、非常に効果的です。


6.複数カメラが入っている際の集合撮影効率化


これは私個人の意見なので、他のカメラさんもそう、とは限らない話です。

大型あわせでカメラマンが複数名いる場合、多くのケースでは、Aの並びは〇〇さん、Bの並びは△△さん、Cの並びは□□さん…というふうに、それぞれ別で割り当てとなることが多いのですが、つぎのカメラマンさんに変更する際には、前のカメラさんが配置した照明の撤収、そしてまた同じような位置に次のカメラさんが照明機材を設置、最初から設定やりなおし…となるので、実際、相当なタイムロスとなっているケースが多いです。

特に被写体さまが多い現場は、照明の配置本数も多くなりますので、ライティングの配置・修正にも結構な時間を要することになります。このようなタイムロスをなくすためにも、集合を撮影するのは誰か1人に任せてしまったほうが効率よく撮影回していけるのでは?と思います。

主催権限で集合担当カメラを決めてもらい、集合はこのカメラさん、他のカメラさんはオフショや横からの抜き撮影といった形ですすめるのが◎と思います。


7.タイムスケジュールは事前の共有が大事!


人数がおおいあわせの場合、参加者のピン、コンビやトリオでの撮影、全体撮影、スムーズに回していくためにも、タイムスケジュールの作成は必須です。これがないとぐだぐだな感じになってしまいます。

仮組みができた段階で、カメラ側にも一度相談をした上で、各メンバーへの共有をしていく形にしてもらえると◎です。

・時間が巻き戻ってる…タイムマシンがないと実現困難!
・同じ時間に2箇所で撮影…分身の術が使えないと無理!
・着替え時間が15分無謀な設定になってるところがある…
…なんてこともしばしば。

だいたい押すことが多いので、少し余裕を持った形で作成しておくと◎です。
また、タイムキーパーをしてくれる人がいると、よりスムーズに撮影を回していくことができます。

※カメラマンにタイムキーパーを任せるのはやめたほうが良いです。シャッターを押すのに夢中になって、だいたい時間わすれます…(私の場合は特に…)