最終更新日:2025/2/13
今回このアイテムは、動画撮影で使う用途で買ったわけではない!という点は先にお伝えしてく。
なぜわざわざ映像収録をするわけでもないのにこんなものを買ったかというと…
物撮りのセッティング時にあったら便利!
撮った写真がすぐPCやタブレットに転送されて大画面で見られる!、これはもう、あって当たり前くらいに導入している人が増えた。確かに撮ったあとの映像がすぐにみられるのはどこでも重宝される。
さらに先日記事公開したUSB-C×HDMIキャプチャを利用して、私がいまどこの範囲を撮ろうとしているかを被写体さん(モデルさん)側もリアルタイムで把握することができる撮影方法も、カメラマン・被写体双方に満足のいくシステムだった。
基本的に人物を対象とした撮影システムは上記2点で問題は無いのだが、先日、客先での物撮りがあった。これまでの物撮りはテーブル上の飾りつけやセッティングも自分で試行錯誤しながらやっていたのだが、今回はすべてお客さま側でやるというものだった。
今回も、撮った直後の画面がすぐにみられる、というものは導入していたのだが、三脚に設置したカメラが今どの範囲を捉えているか、をセッティングしている相手にもっとスムーズにつたえらえる方法があったのでは!?と、個人的な反省があった。
そこで導入したのがこの「Accsoon CineView Nano」だ。
導入の決め手はこの4点。
★小型軽量
★USB-Cで外部からの給電もできるが、SONY NP-Fバッテリーが直付けできる!
★受信機不要でAndroidタブレットやiPadのアプリで映像が見られる。
★そこそこ安い!(Amazonで17,000円くらい)

カメラとの取り付け
使用方法はいたってシンプル。
- 本体にバッテリーを取り付け、カメラをHDMIケーブルでつなげて電源をON。
- スマホ/タブレットから「Accsoon_******」のWi-Fiアクセスポイントに接続し、Accsoon SEEという専用アプリを起動する。
これだけだ。

CineView Nanoは付属品をつかってホットシューに取り付けることもできるが、ホットシューはストロボ制御で使うので、今回はSmallrigのNikon Z8用ブラケットにこいつを取り付けた。

※写真はスーパークランプのあまりものを取り外してくっつけてしまったが、Amazonを探せば似たようなものは結構ある。例えばこんなのとかこんなのとか…。
実際につなげると、こんな感じになる。
飛ばした映像は、iPhone、iPad mini、Androidタブレットに3台同時に飛ばしてみたが、遅延は全く気にならないレベルだった。

ちなみに、わざわざこんな機器を使わずとも、PCとNikonのソフト(NX TetherやCamera Control Pro2など)を使ってリアルタイムに画面を表示撮影することもできる。ただそうなると、これまで撮影したデータを見返したりする際に画面操作が必要となってしまう。がんばればできないことも無いだろうが、客先でいちいち画面を切り替えたりなどは手間がかかる。
撮影現場に撮影後の写真をチェックする人とテーブルで小物などをセットする人が別でいる場合は、できれば一緒にしたくない。基本的に1つのモニタには1つの役割を固定させて回しておきたい。

- iPad/タブレット
CineView Nanoに接続し、HDMIパススルー映像をリアルタイムで表示(Accsoon SEE) - ノートPC
カメラをワイヤレス接続させて、撮影直後の写真を都度表示(NX Studio)
これでより快適な撮影環境が構築できたのではないかと思われる。次回の物撮り時にはきっと大活躍してくれることだろう。

実際に使ってみて感じたこと
何度か現場で使用しておもったことをまとめる。
①カメラを三脚で固定して利用する際に使うアイテムだなー、と。
以前、HDMIキャプチャでリアルタイムに映しながら…という話をしたが、このCineView Nanoでもイケるのでは?と試してみたが、専用アプリでの表示が、縦表示やミラー表示に対応しておらず(そういった設定項目が発見できず)、カメラ手持ちで被写体に画面見せながら撮影…というのは無理そうだ。
そして、三脚固定前提でないと、画面をチェックする方も酔ってしまうかもしれない。。。
②画面見ながらの配置修正は楽チン♪
予想通り、物撮りはセッティング時に画面見ながら設置できるので、大活躍だった。
また、2Fから1Fにいる大人数の集合撮影を行うような撮影シーンでも、1Fにいる代表者にモニターを渡して配置修正の修正・チェックをしてもらうという使い方も便利だった。
同様の使い方で、カメラ制御もできてしまう純正アプリもあるが、これは単純に映像しか飛ばないので、下からカメラフォーカスを触られたり、ということも起きないので安心だ。
最後に。
CineView Nanoは本体裏にスマホも取り付けられるよ!というアイテムがくっついた状態で売られている。
これはこれで便利かもしれないが、裏面の放熱部分(裏面上部のギザギザ部分)の大部分をふさぐ状態になってしまっている。
利用時はそこそこ熱がでていたので、使わない時は取り外しておいた方がよさそうだ。


HDMIのワイヤレス伝送といえばHollyland Mars 4Kあたりが主流かもしれないが、SDI入力や4K、100m以上離れた場所で遅延なく受信する必要もない場合は、こういった安く簡易なもので十分なのかもしれない。
Accsoon CineView Nanoの購入・詳細はこちら
(Amazon)