最終更新日:2025/6/9

ニコンのカメラは丈夫だし、早々壊れない!

なんて思っていた時代が私にもありましたが、先日出先で誤ってカメラをテーブルから落下させてしまい、床に落ちたカメラはボディ側のマウント金具からポッキリ大惨事という大トラブルを起こしてしまった。

修理代について調べたら、価格コムで同じような書き込みがあり「9万の見積もりだったけど3万で済んだ」的なことがかかれており、「まぁそれくらいなら」と高を括っていたが、ニコンから届いた修正見積の額は驚きの38万円。どうしようかと頭を抱えたが、なんとか加入していた保険で無事全額*カバーしてもらうことができた。(その時の話はこちらのページで)

今回は、そんなカメラの保険(携行品保険)についての話をまとめてみたので加入を検討している人は参考にしてもらえればと。

※保険のアフィ記事ではありません。単純に個人調べの個人的なまとめです。悪しからず。
*「全額カバー」は自己負担金(免責金額)を除きます。


保険の加入状況(簡易調査)


X/Twitterでカメラ・レンズをお持ちの方、保険入ってますか?とアンケートをとってみた結果、多くの人が入っていないようだ。


保険料と補償内容の比較


保険と聞くと、「機材のリストつくらないといけないんでしょ?」とか、「お高いんでしょ?」と思うかもしれないが、WEBで加入できる「少額短期保険」の携行品保険は、特に何も用意することなくWEBから簡単に申し込みができ、月額費用も110円~と非常にリーズナブル。

2025年6月現在、カメラ関係の保険でよく耳にする3社を簡単に比較してみた。

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保険料でみると、
最大20万円までの補償なら月額110円、年間1,320円。
最大100万円までの補償なら月額550円、年間6,600円。
これを高いと感じるかやすいと感じるかは人それぞれだが、1年あたり10連ガチャを2回我慢すれば最上位のプランに入ることができる。

次に補償面。
ドコモは20/30/50/100万円の4種類。楽天とPayPayは10/20/30万円の3種類。
ドコモは携行品のみだが、楽天やPayPayは別の保険もついてくるので、見方によってはお得かもしれない。


どのプランに入ればいいの?


私が保険に加入したときは、さほどよく考えずに、いざというとき30万も補償でるなら良くない?と楽天の充実プランに加入してしまった。当時はドコモAIほけんなんて存在も知らなかったし、あれこれ調べるほど興味もなかった。

しかし、いまならこう伝えたい。

撮影に持ち出しているカメラ・レンズ、まとめて落として壊したら、修理代いくら?と。

ちなみにニコンの場合、WEBから概算を調べることができるようになっている。参考までに、「重修理(ショック・落下・冠水等)」もしくは「ショック・落下の修理品」で保証期間外を選択した場合に表示された金額をいくつかピックアップしてみた。(2025/06/05時点)

カメラボディの場合

レンズの単焦点とズームそれぞれ。

※価格はいずれも2025/6/5時点のもの。

この金額を踏まえ、持ち出している機材を足し合わせる。

①Z9とZ8、85mmと50mmのf1.2、24-70の2.8の5点を持ち出した場合は、512,930円。
②Z6IIと24-120の場合は130,350円
という計算になる。

さすがにまとめて一度にぶっ壊すなんてケースは早々ないとは思うが、決して起きないかというと100%ありえないことではない。さらに言えば、事故が1年に1度だけとも限らない

例えばのケースで50万円までの補償に加入していた場合、
1回目は保険でカバーできても1年以内(保険期間内)に2度目が発生してしまった場合は既に上限に到達しているので全額自己負担するしかなくなってしまうが、100万円まで補償のコースならギリいける!ということになる。

つまり、

という点を考慮して、自分の入るべきプランを決めてみてはいかがだろうか。

とはいえ、私もこの10年、何かあってもレンズフィルターが割れたくらいのことで、ここまで大きくぶっ壊すトラブルは起こしていない。何もなければ保険料は無駄になってしまうのも事実。

★万が一のとき、あなたはどれを選びたいですか?

  1. 修理代が高いから諦めて、新しい機材を買う。
  2. 高い修理代を自己負担で全額払う。
  3. 自己負担金だけで済むなら修理したい。

ちなみに私は、毎月これくらいの保険料なら払える!自己負担金だけで済むなら修理したい!という思いで保険に加入した。

ちなみに1であっても、仮に修理で全額戻ってきたら±ゼロなので、その機材をベースに新しい機材を買えば、新しい機材代コストも抑えることができるかもしれない。


少額短期保険の携行品保険で、
注意しておきたいポイント


★修理代が全額補償されるわけではない。

これは各社だいたい同じと思われるが、「時価額」として購入からどれくらい経っているか、購入額から減額される仕組みがある。この時価額の計算方法は1年で10%など諸説あるが、公開されていないので謎だ。購入からかなり長い期間が経ってたり、現行品でなかったりする場合は、購入額から時価額分が惹かれる金額が上限となる。この引かれた金額より修理代のほうが安ければ修理代が全額!ということになる。

★壊した人と場所も重要なポイント。

「携行品」なので、家から持ち出している状態でないと保険の適用とならない。
つまり、「家の中で落とした」は対象外。当然、自然故障もアウト。

また、だれが壊したかも重要なポイント。誰かに落とされた!もアウトになる。
(※保険によっては家族・夫婦など選べるものもあるようだが、私には関係のない話なので調べていない)

明らかに自分原因の不注意で、家の敷地外で壊したという前提が必要になってくる。

★すべての「携行品」が保証されるわけではない。

携行品・持ち物と言われると、カメラ以外も当然いろいろなものを普段から携行していて、それらも対象になると思うかもしれないが、自身のスマホやタブレット、ノートPCは保証対象外となっている。ただ、保険によっては貸与されたものは補償範囲というケースもあるので、気になる方はよくよく対象外の品をチェックしておこう。

楽天やPayPayは1個、1組または1対に対して10万円という金額上限が設定されている。
この注意書きもPayPayは結構書かれているが、楽天はPDFのなかにひっそりと書かれている。

「1組・1対」という曖昧な定義は、レンズ一体型ではないカメラを使っている身としては非常に気になるポイントだ。カメラボディ・レンズを別々に壊した場合は1個あたりとなるのだろうが、カメラボディにレンズをつけた状態で壊した場合は1組(1対)とカウントされてしまうのでは?と。ドコモAIは、このような記載は今のところ見受けられない。

PayPayは自己負担金が「5,000円または損害額の10%でいずれか高い方」となっており、1点あたり最大10万なので自己負担金は10,000円となる場合がある。楽天は3000円ポッキリ、ドコモも5000円ポッキリだ。

楽天の情報ソース

楽天超かんたん保険

https://item.rakuten.co.jp/r-hoken/c/0000000194

持ち物サポートプラン商品詳細のページ中ほどにあるPDFのリンク

3ページあるPDFの2ページ目に、こう書かれている。

(開くとわかるのだが、2ページ目の存在は非常に分かりづらくなっている)

PayPayの情報ソース

PayPayほけん

https://www.ehoken.ms-ins.com/NetKaiinHtml/TH3001/help_02.html#07

ちょこっと保険はどんな補償・プランがあるの?の中にしっかり書かれている


最後に。


万一の際、高額な修理代になっても余裕で耐えられるポケットマネーがあるなら、気にする必要はないかもしれないが、そうではなく、とりあえず念のため何か入っておこうかな?程度なら、大変お世話になったドコモAIほけんを贔屓するわけではないが、同保険の月額110円コースがコスパ最強なのでは?と。

万一の際でも、1点あたりの上限なしで20万円まで補償してくれる。10年加入しても13,200円だ。最上位の550円でも10年で66,000円だ。

ドコモAIほけん(東京海上日動火災保険)
https://aihoken.web.docomo.ne.jp/

楽天超かんたん保険 持ち物サポートプラン(楽天損害保険)
https://item.rakuten.co.jp/r-hoken/c/0000000194/

PayPayほけん ちょこっと保険 もちもの安心プラン(三井住友海上火災保険)
https://www.paypay-insurance.co.jp/chokotto/plan/goods/

ここに挙げた以外でも、クレジットカードに保険を付帯できる場合や、火災・家財保険に特約としてつけられるケースもある模様。(残念ながら私が加入しているものには付けられなかった)

大切なカメラやレンズ。
これまで落としたり壊したりした事がないから大丈夫!と思っていても、その時は突然…。

いざという時、あの時入っておけばーと思っても後の祭り。
わずかな保険料で安心を買うか、これからも自分を信じて突き進むかはあなた次第。

普段持ち出しているカメラ機材の修理代を調べて、もしもに備えてみてはどうだろうか。