最終更新日:2025/10/14
これから「スタジオ撮影」や「カメラマン募集」を始めようとしている方向けに、なにかヒントになればと、ざっくばらんに作った「まとめ」シリーズ。
今回は「撮影後、撮影データ受取時のトラブルを回避しよう」という話だ。
トラブル事例

失敗談『いっぱい撮ってくれてたのに、2~3カ月またされて、送られてきたのは10枚くらい。しかもなんかサイズが小さいJPEGだけ…』を回避するにはどうするか?
これは、カメラマンとの事前のコミュニケーション不足に起因するトラブル。
意外と多く耳にすることが多いこの問題。
こんな悲しいことが起きないよう、ポイントをしっかり押さえて、事前に確認する癖をつけておこう。
※とくに初めましてのカメラマンさんの場合は、しっかり事前に確認を!
確認しておきたい4つの事項
①データ提供形式

カメラマンから送られてくるものは、だいたいA~Cの3パターン。
A:カメラに保存されるJEPGデータ(「撮って出し」と呼ばれるJPEGデータ)のみの人
B:RAWデータを現像し、JPEGで送ってくれる人
C:Aを渡した後、後日Bをくれる人
(A)は何の加工もないので、カメラマンがPCにデータを取り込み次第、すぐに送ってくれることが多い。
ただこの「撮って出し」のJPEGは、設定のうまいカメラマンさんであれば何ら問題ないきれいなデータが期待できますが、そうでない場合は大変。JPEGデータから明るさ等を加工しないといけなくなり、画質の劣化が著しくでてしまうことがある。
(B)は作業の手間がかかるので、はやい人でも2~3日、普通は1~2週間くらいで渡されるケースが多いようだ。中には1カ月近く、もしくはそれ以上かかる人もいる。
ちなみに、なぜ現像に時間がかかるのか?という話はこちらの記事にもまとめているので、ご参考まで。
(C)はその混合で、先にJPEGデータを当日~翌日くらいに送ってくれて、その後現像済JPEGデータを送ってくれる人です。先にJPEGデータをもらえているので安心感は高め。ただ、後から送られてくるデータがかなり少ないケースもあるとかないとか。
②データ提供時期

せっかく頑張って衣装や小道具を準備して撮ってもらったのに、いつまでたってもデータが届かないのは不安なもの。いつまでも何かしらの理由をつけてデータを送ってもらえないという話は、本当にたくさんの人から…。
データは撮影後どのくらいで受け取れますか?と、カメラマンに聞く癖をつけよう。
③データ提供枚数

枚数についても、全部もらえるのか、選んだものなだけのかをしっかり確認しておかないと、トラブルの原因となりかねないポイントだ。
「現場で見せてもらって気に入った写真があったのに送られてきたデータには含まれていなかった。」
「カメラマンが選んだ数枚しかデータがこないし、その中に使えるデータがない。」
カメラマンが選ぶ場合は、レイヤーさん側であらかじめデータを選べるのか?というのも大事なポイント。カメラマンが選ぶ基準と、レイヤーさんが選ぶ基準が、かなりかけ離れていることも多い。
こんなことを聞いたら失礼かな?なんて思わず、どんどん確認するようにしよう。
④データサイズ

これも確認しておいたほうがいい項目の一つ。
届いたデータが小さくリサイズされ、1枚あたりの容量はすごく軽量だけど、加工したらデータが残念なことに…というケースも少なくない。データが小さくて使えないなら後で大きいの貰えばいいと思うのですが、「大きいデータサイズでは送ってくれない」というケースもあるようだ。
ただ、リサイズせずそのままで送られてくると、大きすぎて取り扱えない可能性もある。
長辺が6K~8K、そのうち16Kなんてことも…
そんなものがバンバン送られてきてしまうと、取り扱う方も大変。
・リサイズなしでほしい
・長辺4Kなど指定サイズにリサイズしてほしい
希望があればしっかり伝えてるようにしよう。
まとめ
ここまでの事項をまとめるとこんな感じだろうか。
このあたりを事前にしっかりと確認することで、撮影後のデータ受取に関するトラブルは回避できるはずだ。
①データ提供形式
A:撮って出しのみ
B:RAW現像したデータ
C:撮って出し+RAW現像したデータ
D: そのほか( )
②データ提供時期
□ 当日~1週間以内
□ 1~2週間ほど
□ 1カ月以内
□ 1カ月以上
□ そのほか( )
③データ提供枚数
(A/Bの場合)
□ すべて
□ ミス除きすべて
□ 厳選したもの
□ そのほか( )
(Cの場合)
□ 撮って出しは基本すべて提供、現像は厳選枚数。
□ 撮って出し・現像含め、基本すべて提供
□ そのほか( )
④データサイズ
□ リサイズなしでそのまま(オリジナルサイズ)
□ 長辺を4Kにリサイズ
□ そのほか( )