このページは、これから「スタジオ撮影」や「カメラマン募集」を始めようとしている方向けに、なにかヒントになればと、ざっくばらんに作った「まとめ」シリーズです。
今回は「撮影後のトラブルを回避しよう」という話です。
よもやま話「撮影後のトラブル回避」 Part1
失敗談『いっぱい撮ってくれてたのに、2~3カ月またされて、送られてきたのは10枚くらい。しかもなんかデータサイズが小さいJPEGデータ…』を回避するにはどうするか?
…これは、カメラマンとの事前のコミュニケーション不足に起因する問題です。
私からすると、あまり起きることではない問題では?と思うのですが、意外と多く耳にするケースとなりますので、こんな悲しいことが起きないよう、ポイントをしっかり押さえて、事前に確認する癖をつけておきましょう。
※とくに初めましてのカメラマンさんの場合は、しっかり事前に確認をしましょう!
さっそく最低限、確認しておいたほうが良い事項4つをまとめてみました。個別の内容は、それぞれページの中で説明していきます。
①データ提供形式
A:撮って出しJEPG
B:RAW現像済JPEG
C:撮って出しJPEG+RAW現像済JPEG
D: そのほか( )
②データ提供時期
□ 当日~1週間以内
□ 1~2週間ほど
□ 1カ月以内
□ 1カ月以上
□ そのほか( )
③データ提供枚数
(A/Bの場合)
□ すべて
□ ミス除きすべて
□ 厳選した数枚のみ
□ そのほか( )
(Cの場合)
□ 撮って出しは基本すべて提供、現像は厳選枚数。
□ 撮って出し・現像含め、基本すべて提供
□ そのほか( )
④データサイズ
□ リサイズなしで画質も落とさず提供
□ 小さいくリサイズして提供
□ そのほか( )
①データの提供形式
カメラマンから送られてくるものは、大きく分けて、だいたい下記の3つにわかれます。
A:カメラに保存されるJEPGデータ(「撮って出し」と呼ばれるJPEGデータ)のみの人
B:RAWデータを現像ソフトを介して現像し、JPEGに変換したデータを送ってくれる人
C:Aを渡した後、後日Bをくれる人
(A)は何の加工もないのでデータをすぐにもらえることが多いのが特徴です。
撮って出しのJPEGは、非常に設定のうまいカメラマンさんであれば、撮って出しのJPEGデータでも何ら問題ないきれいなデータが期待できますが、そうでない場合は大変です。JPEGデータから明るさ等を変更しないといけなくなり、画質の劣化が著しくでてしまう傾向にあります。
(B)は作業の手間がかかるので、早い人なら2~3日、普通は1~2週間くらいで渡されることが多いようです。中には1カ月ちかく、もしくはそれ以上かかる人もいます。
現像に時間がかかるのか?という話はこちらの記事にもまとめていますので、ぜひご覧ください。
(C)はその混合で、先にJPEGデータを当日~翌日くらいに送ってくれて、その後現像済JPEGデータを送ってくれる人です。先にJPEGデータをもらえているので安心感はあります。
②データの提供期限
せっかく頑張って衣装もろもろ準備して撮ってもらったのに、いつまでたってもデータが届かないのは不安です。いつまでも何かしらの理由をつけてデータを送ってもらえないという話は、これまでたくさん聞いてきました。
撮影したデータはいつ提供可能か、しっかり事前に確認しておきましょう。
ここで「いま作業が詰まってて…」という話になるようであれば、データは相当先になってしまう可能性もあります。
③データ提供枚数
枚数についても、全部もらえるのか、厳選なのかをしっかり確認しておかないと、トラブルの原因となりかねません。
厳選の場合は、レイヤーさん側であらかじめデータを選べるのか?というのも大事なポイントです。
カメラマンが選ぶ基準と、レイヤーさんが選ぶ基準が、かなりかけ離れていることもあります。
「カメラマンが選んだ数枚しかデータがこないし、その中に使えるデータがない。」
大事なことですので、こんなことを聞いたら失礼かな?なんて思わず、どんどん確認しておきましょう。
④データサイズ
これも確認しておいたほうがいい項目の一つ。
届いたデータが小さくリサイズされ、1枚あたりの容量はすごく軽量だけど、加工したらデータが残念なことに…というケースも伺ったことがあります。
どのくらいのサイズのデータがほしいとか、希望があればしっかり伝えておきましょう。
【余談ですが…】
データが小さくて使えないなら後で大きいの貰えばいいと思うのですが、「大きいデータサイズでは送ってくれない」というケースもあるようです。
送り返せない理由は、想像ですが、
・RAWで保存せず、JPEGだけで保存していた。しかもカメラ側で一番小さいサイズで、それ以上のものがない。
・ブレてる写真量産状態で、大きくするとバレるから送れない。
・PCがボロい、もしくは空き容量がなくて大きいサイズを書き出せない。
・もうデータ捨ててしまってて無い。
というパターンが考えられます。
どれもカメラマンの技量不足・知識不足・努力不足による問題です。
とにかく、事前にしっかりポイントをおさえたコミュニケーションが大切です。