最終更新日:2025/10/7
なにかと話題にあがりやすいGodoxストロボの色温度問題。
・機種によって光の色が異なる。
・同じ機種でも光量を変えると色温度が変化する。
だからGodoxは、
・使えない
・使わない
・信用問題に関わる
つまり、
・Profotoが一番だ!
・純正が一番だ!
…etc
こんな感じで何かと槍玉に上がってしまうことの多いGodox。
それでも圧倒的に利用者は多いのも事実。
私自身も愛用しているGodoxストロボ。
再確認をふくめ、いろいろまとめてみた。
メーカー仕様書からみる色温度
~Godox編~
Godoxの公式サイトに載っていた情報を簡単にまとめてみた。

仕様上は5600Kか5800Kのいずれか。振れ幅は±200Kなので最大で400Kの差が発生することになる。
ただ、製品名にProのついている一部のモデルには色温度安定モードが搭載されており、ONにすることで±75Kや±100Kにすることができる。(マニュアルオンリーとなりHSSは不可になるなど、機能上の制約が生じる。)
ただし、ONにしてもさほど効果がないなど諸説ある…。
メーカー仕様書からみる色温度
~Profoto編~
こちらもGodox同様、Profotoの公式サイトに載っていた情報を簡単にまとめてみた。

こう見ると、現行ラインナップの色温度は製品によって5600K~6300Kとばらついているので、Godoxより酷い状況といえる。Profotoだからといって調整せずに異なる製品を混ぜて使うのはやめておいたほうが良さそうではある。
ただ、Godoxのように色温度安定モードを使わずとも標準で±100Kにおさめているのは流石だと感じた。
Godoxを使って、感じること。
趣味の撮影も、仕事の撮影も、基本的に照明はGodoxのAD300Proをメインに利用している。『光量を変更した際に色温度がー』という問題について、撮影中も現像中も気になったことはない。
ただ、使っていてヤバいと感じるストロボがあるのも事実。AD200ProとAD100Proだ。
AD200Pro標準付属のヘッドH200は、初めて使ったとき、なんじゃこりゃー!?となった。このヘッドを通した光は人肌・特に顔に当ててはいけない系の代物ではないかと思う。仕様表にある5600K±200Kも「Flash Tube Color Temperature」とあり、フレネルヘッドH200を利用したものではない点にも注意が必要だ。

Godox H200
※フレネルヘッド

Godox H200J
※ベアバブルヘッド/フラッシュチューブ
AD100Proもリリース当初、ヘッドの色問題はそこそこ話題になった。(その後、交換パネルが販売されたが…)さらにこの機種の最もダメなところはフル発光を繰り返すと中が真っ黒になり焦げ臭くなることだ。正直こんなもの怖くて使えない。4本も買ったが現在は全て使用を取りやめている。
個人的感想だが、Godoxのフレネルヘッドはかなりクセが強い印象がある。
では実際、どうなのかということで、、、いくつか比較しているサイトをピックアップしてみた。(他力本願)
◆実際に色温度を比較しているサイトいろいろ。
【1】Godoxユーザー必見!ストロボ12機種 色温度、出力 光の広がりをチェック!
https://shindo.exblog.jp/30587440/
こちらのサイトではGodoxのクリップオンタイプのストロボを含め多くの数値をとっている。
【2】ストロボの色温度テスト|fotografia
https://hisaken.info/%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%9C%E3%81%AE%E8%89%B2%E6%B8%A9%E5%BA%A6%E3%83%86%E3%82%B9%E3%83%88/
こちらではProfotoとGodoxのストロボ計4本を比較している。
【2】Godox AD300Pro AD200Pro AD200色温度比較 | カメラマン吉村隆の写真教室
https://ameblo.jp/yoshimura-photo/entry-12613281659.html
こちらのサイトではAD300Proと200Pro/200を比較している。
【4】やまけんの出張食い倒れ日記
https://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2023/05/30507.html
こちらのサイトではProfotoA10とA2の違いがみられる。
これらのサイトの数値を見る限り、ProfotoもGodox同様それなりに違いがあり、Profotoだから万能!ProfotoでそろえればOK!というわけでもなさそうに感じられる。
一方Godoxも種類による差分はそこそこある中、これまで使ってて違和感を感じなかったAD300Proも、実はなかなか優等生だったのかもしれない!と。
Godoxの良い点
①入手しやすい価格帯なので複数揃えやすい
ストロボは基本的に複数(多灯)で利用することが多く、1灯20~30万もする照明を複数そろえるのは容易ではない。
また、どんなに高いストロボでも倒せば簡単に壊れてしまう。仮に1本壊れたとき、すぐにもう1本用意できますか?と。
★ちなみに私はAD300Proを5本用意しており、うち4本は持ち出し、1本は緊急時予備の自宅保管としている。
無理してProfotoを1灯買うより、入手しやすい価格帯のものを複数揃えて使う方がライティングの幅も広がり、より撮影を楽しめるのではないかと思う。もちろんProfotoなんて何本でも余裕で買えるよ!という方はProfotoで揃えれば良いと思う。自分にとって「入手しやすい価格」のものを選ぶのが一番。
私の場合、ワンオペで対応することが多く、急いで片付けて会場を出ないといけない時などはどうしても機材の扱いは雑にならざるを得ない。そんなとき、私の中で許容と妥協の範囲として「入手しやすい」条件にあったものがAD300Proだった。
…以前なら4万円台後半もだせば普通に買えたAD300Proだが昨今の値上げでかなり高いお値段となってしまっている。壊さないようにしないとな…と、改めて。。。
②周辺機器も入手しやすい価格。
Godoxは予備バッテリーやコマンダー類、ディフューザーなど、そこそこ入手しやすい価格帯でそろえられている。一方のProfotoは予備バッテリー、ディフューザー、カラーフィルター、コマンダー、もうなんでそんなにするの?というくらい高い。こういった周辺アイテムの価格も買う前には確認しておいたほうが良いだろう。
まとめ
個人的な見解となるが、AD200/200Proシリーズはかなり売れていると思う。イベントに行けば右見ても左見ても使っている人だらけだ。これだけ利用者が多いと、当然ながら些細な問題でも食いつきは大きくなる。
些細な…という言葉は相応しくないかもしれないが、色がおかしい問題は標準で付属している残念ヘッド「H200」の問題だと感じている。被写体にむけて発光させて顔が青白くなった写真をみると、「あー、、、ですよねー。。。」と。AD200シリーズをかったら、まず最初にこれを封印するところから始めたほうが良いだろう。

一方Profoto製品は高すぎるお値段の影響で一般人が気軽に手にすることはない存在。色の違いについても自身で解決できるプロ層が多く使っているメーカーだからこそ、些細な問題提起されにくい環境なのではなかろうか。(私自身つかっていないので何とも言えないが‥)
そもそも色温度は室内光や自然光、周辺物の反射によって影響を受けてしまうので、仮に影響が出たとしても、後処理でなんとかできる類のものも多いので、そこまで気にする必要はないと思っている。
※撮って出しで即公開する速報メディアや、後処理NGのところでは、その限りではない。
基本的にストロボを複数揃える場合は「同じメーカーのもの」ではなく、できるだけ「同じ型」でそろえたほうが良い。
もう一歩踏み込んで言うなら、同じ面にあてるストロボの光は同じ型で揃えたほうが良い◎。
AD200Proを使うときは、標準のH200ではなくH200JやH200Rがおすすめだ。

Godox H200J
※購入時に同梱されているヘッド
Godox H200R