最終更新日:2025/1/16
レンズ保護フィルターなんてなんでもいいや!と、テキトーに買ったものをつけている方は、カメラ・レンズ本来の性能を大幅に損なった状態にしてしまっているかも!?
撮影条件によっては着けているだけで害悪になりうるレンズ保護フィルター。いますぐ見直しを!
どうして安ものはダメなの?
ダメな理由…
夜景はもちろん、日中でも太陽光や何かの反射で強い光がフレーム内に入った際に「フレア」や「ゴースト」と呼ばれる現象が発生しやすく、つけているフィルターの種類によってはそれらが緑色や褐色など、変な色に変わってしまうケースも。
せっかく良いカメラ・レンズを使っているのに、レンズ先端につけた安物フィルターのせいで盛大にゴーストやフレアが発生してしまっている現実に気づいていない人も多く「最初からこういうものだ」、「これが一眼レンズの味ってやつかー」というふうに捉えてしまっている人もいたほど。
光源の位置や角度・条件によってはオートフォーカスなどへの悪影響も…。
対策は?
そもそも昔のレンズフィルターは性能が低く、夜景など光源による影響がシビアな撮影シーンではレンズフィルターを外して撮影するという対処法が一般的だった。
ただ、実際はいちいちそんなことをしている時間が無かったり、うっかり忘れてそのまま撮影してしまうケースがほとんど。あとからデータをみたとき、なんじゃこりゃー!となってしまうこともあった。
2017年、救世主現る!
そんな状況を一変させたのが、2017年にニコンから発売された高級プロテクター「ARCREST(アルクレスト)」。
当初はこんな高いフィルター誰が買うんだよ!なんて思っていたが、実際に使ってみると、悪影響は「皆無」ではないものの「ほとんど影響がでない」「無視可能なレベル」で撮影ができ、これまでの常識を覆すレベルの高性能な保護フィルターだった。
比較については、当時のメディア記事にたくさん載っているので参考にしてほしい。
これを実現させているであろうポイントが「反射率0.1%」
当時は反射率0.1%をうたうフィルター製品は他になく、同等製品は2021年ケンコー・トキナーの「ZXII」、2022年マルミの「PRIME」まで登場しない。
レンズフィルター反射率の比較
現在発売されている主なレンズフィルターで反射率の記載があるものをまとめてみた。
最近では中華メーカーであるK&F ConceptやNeewerからも反射率0.1%を謳う製品がでている。価格は他3社とくらべてもかなり安いが性能は… 使ったことがないのでなんとも言えない。ただ、ARCRESTが2017年に登場してからかなりの年数が経過しているので、中華メーカーから同等品がでてきていてもおかしくはない。
値段もNikon、Kenko、マルミは横並びでどれも高価。K&FやNeewerは半額~1/3くらいのお値段とかなり安い。
使用するレンズにはほぼ全てにARCRESTを装着済みだが、砂埃が叩きつけられるような劣悪な屋外環境で撮影しないといけないときは、ちょっと試してみたくなるかもしれない。。。
★購入検討されている方向けにAmazonのリンクを置いておきます。その他のサイズ径を利用されている場合は、飛んだ先で他のサイズを選んでください。
Nikon | 52 | 58 | 62 | 67 | 72 | 77 | 82 | 95 |
Kenko | 52 | 58 | 62 | 67 | 72 | 77 | 82 | 95 |
Marumi | 52 | 58 | 62 | 67 | 72 | 77 | 82 | 95 |
K&F | 52 | 58 | 62 | 67 | 72 | 77 | 82 | 95 |
Neewer | 52 | 58 | 62 | 67 | 72 | 77 | 82 | 95 |
レンズフィルターの購入時は「反射率0.1%」を目印に!といっても過言ではないかもしれない。