最終更新日:2025/10/7

Z 24-70mm f/2.8Sの発売から約6年半、2025年9月26日に2型が発売されることが8月22日に発表された。

私が1型を購入したのは2022年の3月。
まだ4年も経っていない状態で買換えとなるのがすこし悲しいところだ。
ここではマップカメラでの「予約商品の先取交換」の話と、82mmで用意してきてしまっているマグネットのNDフィルターをどううまく使うかについて話していきたい。


1.気になるお値段は?


気になるお値段は、、、
Nikon Direct価格371,800円!!!

1型は発売当時が313,500円で、その後値上げで330,000円となった。販売開始時の販売店価格は269,800円だったことから推測すると、2型の販売価格は319,800円といったところだろうか。
(8/28追記:マップカメラでの予約価格は334,620円だった。想定よりちょっと高い…)

マップカメラの買取価格は8/22時点で145,000円、ポイント付けて約16万。
2型の32万円まで16万円あれば買換えできることになる。
(9/16日追記:9/14時点、マップカメラの1型買取は119,000円まで下がっていた。。。)

少し話が逸れるが、マップカメラの1型買取価格がどのくらいで変わったかというと、、、
02/14:187,000円
05/02:183,000円
07/04:176,000円
08/22:145,000円(II型の発表)
09/12:120,000円
09/14:119,000円
09/23:109,000円
09/25:107,000円(II型の発売前日)
09/26:107,000円(II型の発売日)
09/27:106,000円(II型の発売翌日)
09/28:105,000円
09/30:104,000円
10/02:103,000円
10/07:102,000円
発表から発売までの間に約4万も下がったことになる。
まだまだ下がるのか、持ち直すかはなんとも言えないが、AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8E ED VRは9/25時点で74,000円だ。
多少前後はするだろうが、最終的にはこのくらいまで下がるのではないかと思われる。

続いて、Nikon USAのお値段。

1型の2399,95ドルから400ドルアップの2,799.95ドルとなっていた。

今回の2型は税抜換算で1ドル122.5円計算と、最近の35mm f1.2S(1ドル142円計算)と比べてもかなり割安計算だった。

仮にUSAが価格据え置きで2399.95ドルだった場合、1ドル140.8円計算と妥当なラインとなるので、昨今の関税問題がなければUSA価格は据え置きだったのかもしれない。。。


2.MapCamerの先取交換!(予約商品の先取交換)


今回初めて、マップカメラの「予約商品の先取交換」というシステムを使って購入することにした。

前回、Zfを購入した際は通常の先取買取で、D5を売却した。
今回はまだ発売されていない「予約商品」に対しての「先取交換」となる。

発売前の商品は、買取価格の変動も激しく、どの時点の金額がどう確定されるのか…どこか説明ないのかと探してみたが、予約商品でも先取交換ができるようなったよーという公式のYouTube動画くらいしか見つからなかった。

ここから先は、私の体験を時系列で記載していったものだ。

①まずは予約

8/28 AM10:03
予約の受付開始から3分で予約完了することができた。
支払い方法は「交換買取差額お支払い」で、あとは商品入荷見込みのメールが来てから対応するというものだ。

この時点ではまだ買取の手続きをすることができない。

予約完了メールのなかに気になる一文があった。
★買取査定の相場につきましては、ご予約入荷後、交換買取品の弊社到着時の相場となりますこと予めご了承くださいませ。」と。
以前、予約商品ではないが通常の先取交換を行った際、先方到着タイミングで買取価格が1000円上がっていたにもかかわらず完全スルーされたような…とおぼろげな記憶を思い出した。(その時の記事はこちら)果たして今回はどうなるのか。。。

②ご予約商品確保見込みのご案内です

という件名のメールが9/11(木)18:20に届いていた。
「交換買取品との差額決済をご希望のお客様は下記ご案内に沿ってお手続きをお願い致します。」
とのことでメールに書かれた手順に沿って処理を進めていく。
先取交換の場合は多少手順が煩雑になるようだが、説明どおりにやればできるレベルだ。

ちなみに、私がこのメールに気が付いたのが9/14(日)の夜。実にうっかりさんである。
WEBから急ぎ手続きを行った。買取品を指定し、クーポンやら何やらを指定。
この時点での買取価格は119,000円。だいぶ下がってしまったものだ。

③MapCamera『買取お申込み(ワンプライス買取)』のお知らせ(お客様控)

上記②の手順を終えた直後に、マップカメラからメールが届いた。自動応答のメールだろうが、届いた内容の文章がかなり引っかかる内容だった。


「ワンプライス買取価格はお申込み日から10日間が有効」😯

…どゆこと?
お申込み日「9/14」から10日以内にマップカメラに送付しないとワンプライス買取価格が無効になるってこと?

そもそも予約商品の先取交換で手続きしているのに、10日後の「9/24」はまだ発売日前の日付だ。

マップカメラの先取交換の利用規約をみてもこれしか書かれていない。

まぁジタバタしても仕方ないので、とりあえず新しいレンズが届いたら早めにブツを送ることで頑張ってみよう。。。

④発送連絡

9/25(木) 12:48 「マップカメラ先取交換購入商品送付について」というヤマトの伝票番号がついたメールが届いた。いよいよだ!

交換買取商品はご注文日より10日以内に弊社へ送付…とあるが、
文中の注文日は「08/28」の予約開始日となっており、かれこれ1ヶ月も前の話だ。
よくよく読むと、ひどく不安になってくるサービスだ。

とりあえず、発送用の段ポール着日は9/24に指定し、既に受取済み。
あとはレンズが届き次第、即日営業所に持ち込んで発送する予定だ。

⑤商品到着

9/26 AM10:20、クロネコヤマトから荷物の受取が完了!

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

並べて比較したり、新旧モデルを自身でゆっくりチェックできるのが先取り交換の醍醐味だ。

部屋の中でAFの挙動をみてみたが、
普通の対象物では差は言われているほど感じられないが、1型でAFが合いにくい物でも、AFをあわせるスピードが速くなった、そんな気がした。

⑥発送

当初はもっとじっくり見聞してから手放すつもりだったが、届いた時点の買取価格を適用しなおしますねーなんてことになると怖いので予定より早めに送ることにした。

9/26 AM11:50、家の近くのヤマト運輸営業所に自転車で持ち込み、発送完了。明日9/27には先方へ到着する予定だ。

…話は脱線するが、伝票のコードを荷物問い合わせシステムに入れてみたところ、『新宿副都心営業所(西新宿2丁目)』と書かれていた。
はて、、、ここは品川区大井ふ頭内のヤマト運輸のハズなのだが…!?
調べてみると、MapCameraから発送されるときに登場していた『ミドルマイル天王洲営業所』も同じ大井ふ頭の建物だった。
GoogleMap上は「ヤマト運輸 副都心ベース」となっているが、、、謎だ。

⑦マップカメラ先取交換手続き完了のお知らせ

9/27 16:15、マップカメラからメールが届いた。

ここまで散々惑わせるものを送ってきておきながら、9/14に手続きした金額と同じ額面で買取手続きが行われて完了となった。

今回お支払いの金額は「¥194,200」となった。(…やっぱ高いなぁ。。。)

とりあえず、マップカメラさんは「予約商品」に対しての先取交換について、時系列で流れを説明するページを用意したほうがいいとおもう。せっかく良い仕組みなのに、ユーザーを混乱させる文章だらけなのはどうかと思う。。。


3.レンズフィルターの話


F1.2の単焦点レンズとともに持ち出す機会の多い24-70mm。
手元の35mm/50mm/85mm/135mmの単焦点はすべて82mm径。
ということで、NDフィルターやCPLも82mmでマグネット化してそろえていた。。。
なんなら82mmのマグネットフィルターも買い揃え始めていた。

そんな矢先に、77mm。
えーーーー!わざわざ用意したくない!!!!/(^o^)\

77mm径のII型でも82mm径のマグネットフィルターを使いたい!

普通に考えれば「ステップアップリング」使えばいいじゃん!というアンサーにたどり着くと思うが、77mm径にステップアップリングをねじ込みで取り付けてしまうと、付属のフードが取り付けられないという問題がある。

そこで考案した方法がコレだ!

ステップアップリングをマグネットで脱着できるようにする!

これなら、普段は①を取り付けた状態とし、82mmのマグネットフィルターを使うときはフードをつけた状態で②③のセットをマグネットで取り付けて、ここに④のフィルターをつける。

コレで行けるはずだ!!ということで、実現すべく用意したのがこちらだ。

①保護フィルター

H&Y社のHD EVO-Series Ultimate Protection Filter。
NikonのARCRESTIIとほぼ同等性能といえるスペックの持ち主で、マグネット対応までしてしまったプロテクター。
詳細・販売店はこちら

②スクリューインマグネットアダプター(77mm)

H&Y社のScrew in to Magnetic Adaptor Ring 77mm
ねじこみ式77mmレンズフィルターをマグネット式に変換するアイテム。今回はステップアップリングの受け側にはめ込む。型番は「S-AR77」
詳細・販売店はこちら

③ステップアップリング(77-82mm)

H&Y社のステップアップリング 77-82mm EVOシリーズ。型番は「ELA77-82」
詳細・販売店はこちら

2型レンズに取り付けてみた!

①のプロテクターに②③の組み合わせを取り付けた【A】の状態
①②③に④のNDフィルターをつけた【B】の状態

フードとの干渉が気になっていたが、問題なくピッタリいい感じにくっついてくれた。ここまでは上場の出来だ。あとはケラれるかという問題がクリアできれば…

さっそく実験

まずは何もない状態から。

ここに②③のマグネット化キットを装着【A】

しんでしまうとは なにごとだ!

まさか④のNDフィルター装着前にケラれが発生してしまうとは、、、orz

とりあえずマグネットフィルターをつけたVer【B】と、フィルターをマグネット化したVerをそれぞれ比較

右がマグネット化したフィルター。さらにケラれが進行…

レンズフードに調整用の穴があいたので、これは早速使わなければと、CPLもとりつけてみた。

結論から言うと、これだけ前に出てれば穴をつかうより前から回転させたほうが楽だった…

右は28mmにズーム。ケラれは解消。

ちなみにこの穴。取り付けた②③のセットを取り外すのにはとても有効であった。。。

フィルター話のまとめ

ケラれは発症してしまったものの、28mmくらいまでズームすれば問題なく利用できる状態だったので、28mmでも許せるならこのセットは有効。どうしても24mmスタートが良いなら、直接77mm径のものを取り付けるしかなさそうだ…。

ちなみに、マグネットとか関係ないわーというひとは、ARCREST IIが間違いなくおすすめだ。

■関連記事のご案内

レンズ保護フィルターは妥協しちゃいけない!選ぶポイントは「反射率0.1%」
┗いいレンズを買ったら、プロテクターもいいものを使いましょう!

ちなみにこちらも…

カメラを落として壊す前に入ろう!おすすめの携行品保険
┗24-70mmを落として壊す前に!実はお手軽に入れる保険。未加入の方は必見です★


4.数日使ってみての感想


数日ほど集中的に使ってみた。

軽さはやっぱり素晴らしい。
そして、AFは迷う回数が減ったように感じられた。

基本的には大満足なのだが唯一、気に入らない点がある。

それは「後玉あたりの中身が常に動いてしまう」という点だ。

同様の事象として「70-200はボディ側の電源を切らずに取り外すとカタカタ中身が動いてしまう」というものもあるが、これはボディ側で電源をOFFにすれば正常にロックされて中身は動かなくなる。

一方、今回の24-70 II型はロックする機構が存在していないようで、傾けるとゆっくり動く状態だ。最初、初期不良かと思いヨドバシの店頭展示品を見に行ったが、展示品も同じ用に動いていたので仕様のようだ。

こればっかりは、なんというかシンプルに一言。キモチワルイ。


5.(余談)70-200mmの2型もそろそろ!?


24-70mm f/2.8の発売日を振り返ると、

  • 2007年11月
    AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED
  • 2015年10月
    AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR(約8年)
  • 2019年4月
    NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S(約3年半)
  • 2025年9月
    NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S II (約6年半)

70-200mm f/2.8の発売日を振り返ると、

  • 2003年2月
    AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR
  • 2009年11月
    AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II(約7年)
  • 2016年11月
    AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR(約7年)
  • 2020年8月
    NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S(約3年半)

FからZになった際は間隔が短くなったものの、それらを除くと概ね7年。
Zの70-200は本来2020年2月の発売予定からコロナの影響で8月となっていた。
これをベースに計算すると、2020年2月から6年半後は2026年8月となるが、果たして…⁉

24-70も70-200も仕事でもよく使うレンズなので、AFが速くなるなら当然買換えたいところ。ここに更にZ9IIの噂もチラホラでているので、いったいいくらマネーを準備しておけば…と。。。

ここ最近のマイルールとして、カメラボディとレンズは「株」で得た収益を機材代にすることにしている。24-70のチェンジにともなう費用は概ね準備できているが、この流れで70-200もZ9もとなると、
辛いところだ。なにかいい儲け話や、撮影のお仕事の話があればぜひ!!!


みやさん@miya_1102(フォトグラファーみやざき)

カメラ歴10年以上。趣味から始めた撮影をきっかけに脱サラし、現在は商業フォトグラファーとして人物から商品、イベントまで幅広く活動中。 柔軟な対応力とスピードで、媒体掲載から販促活用まで「目的に応じた最適な写真」をご提供!撮影のご相談は、お気軽にお問い合わせください。